2014年10月15日水曜日

忘れ物を拾いに行く

先月,以前の職場を退職して,自分がやりたいこと,出来ることが何なのか,ずっと考えてた.
金融マンとして,多くのお金を動かしたりすることも面白いって思うし,弁護士や検察官として,法秩序を保っていくという仕事もやりがいがあるように思う.
たぶん,可能性はそれほど狭くないと自分で感じてる.ただ,熱意というか,やる気がないのが一番の問題だと自分で思ってた.

そういう中で,ただ,無意味に迷ってるだけの自分の状態が,非常にもったいないなぁと思い始めた.

きっかけは,大好きな漫画,『暗殺教室』に出てくる渚くんのこんなセリフ.


「強くなるのは自分の為だと思ってました
殺す力を身につけるのは名誉とお金のため
学力を身につけるのは成績のため

でも身につけた力は他人のためにも使えるんだって思い出しました
殺す力を身につければ地球を救える

学力を身に付ければ・・・誰かを助けられる」


大学生までの自分は,自分のためだけに力を付けてた.
小学生の頃も,中学生の頃も,高校生の頃も,そして大学生の頃も,身に付けた力を誰かのために使おうとは思わなかった.
塾講師をやってて,身に付けた知識が誰かのために役立つんだっていうことは感じたけど,それはあくまでもお金のためだって思ってた.

社会人になっても同じだった.働くのは,お金をもらうため.そこで,何かを実現しようとか,そんなことは全然考えてなかった.

でも,自分自身が勉強してきたこと,見てきた世界,感じたことっていうのは,他人のためにも使えるんだっていうことを,渚くんと同じように自分も思い出した.

だから,これからの人生の中で,身につけた力を,しっかりと人のために役立てなければならないと思った.一生懸命勉強した中で得た知識を,しっかりと使わなければならないと思った.

そういう中で,自分の中で,確固たる目標が出来た.生涯を懸けて取り組めると思える仕事が出来た.
それが,官僚だった.
今,迷っている自分の気持ち,周囲のことを何も考えずに生きてきた26年間.それを糧にして,官僚として,日本っていう国の未来を明るく照らしていける存在になりたい.

そのための第一歩として,過去に忘れてきたものを,きちんと拾いに行こうと思う.
英語,経済,政治などといった様々な知識.自分には必要がないと判断して捨ててきたもの,ろくに努力もせずに無理だと考えて捨ててきたもの.そういったものを,きちんと拾い集めて,国家公務員試験に挑もうと思う.

ちなみに,11月からは特許事務所で働くことが決まった.特別法だけど,法律の知識を身に付けられること,公的文書を扱う仕事が出来ることが理由だ.

26年生きてきて,ようやく定まった自分の人生の目標,意地でも達成させたいと思う.